少し前の神戸新聞に、老いた親の預金 凍結され引き出せない～認知症対応 銀行が本腰～という記事がありました。
認知症により、本人も家族も預金を引き出せなくなる問題が増加しており、信託商品や代理人を事前に決めておくサービスを各銀行が、取り入れ始めたとの事。身元保証人である僕たちも経験があります。
急速に認知症が進行したAさんが、ある日預貯金を引き出したく、一人で銀行の窓口へ。でも、銀行員との会話がうまく出来ません。結果は引出しが出来ず、加えて口座凍結…。その旨を僕たちに電話で訴えられ、すぐに再度銀行に同行しましたが当然無理でした。
認知症状が出始めていた事は当然把握しており、神戸モデルと言われる認知症診断助成制度を使い診断を受け、認知機能精密検査も受け、成年後見の申立て準備中の出来事でした。
しかし、成年後見制度の利用はまだまだ低調です。そこで金融機関は代理人が引き出せる信託商品を発売したそうです。代理人。これとても重要ですね。
身元保証と死後事務を受任するつながり会員制度でも、僕たちは契約受任者であることに加えて、指定代理人として会員様から指定頂いています。
最後はやはり人なんですね。身元保証も死後事務も成年後見も、人がするんです。人に託すのです。つまり信託です。
本人からすれば、その人を信じて身元保証や死後事務あるいは後見を託すわけです。終活もそうですね。自分の考えをエンディングノートに記し、信じる人に託します。ゆえに、終活も信託なんです。
