神戸新聞朝刊2023年10月18日付に、墓の引っ越し神戸「全国一」という記事がありました。
お墓からご遺骨を取り出し、他へ移す「改葬」。
2018年から3年連続全国政令市で神戸市が最多だそう。
記事に載っている神戸市立鵯越墓園にあったお墓を改葬した会員さんもいれば
この墓園に出来た合葬墓を申込んだ会員さんもいます。
改葬あるいは墓じまいをする理由はさまざまですが、
その一つに“子ども(継承者)がいない”ことがあると感じます。
子どもがいない方が約8~9割を占めるつながり会員さん。
エンディングノートを使った死後事務の打合せ時には、よくお墓の話が出てきます。
『私で最後になるから、墓じまいが終活における課題の一つなの。』
『子どもが居ないから私は永代供養。でもケジメとしてあのお墓を閉めないと。』
『墓じまいのタイミングが悩ましい。』などなど。
この打合せ時に僕たちが意識している事があります。
それは永代供養という言葉。
『墓は永代供養やから心配ないよ。』
『永代供養を申込んでるから死んだら納骨してくれるだけでええねん。』
ん?ちょっと詳しく聴かせてください。
墓地にある一般的な(昔からの)お墓で永代供養?継承者は必要ない?管理料は?
合祀墓・合葬墓ではない永代供養。それは何年かしたら合祀に移されるのでは?
で、使用許可証や規則などを見せてもらい『ここを確認しましょう。』となります。
代理で僕たちが確認する場合もあります。
死後事務を執行する時には当然ながら本人はいません。だからこそ打合せが重要です。
時代や多様性により“こうあるべき”といった認識は薄れつつあるなか、
墓をめぐる認識も変わりつつある一方、言葉の認識の違いはよく起こります。
会員さんの意思を正確に実現するために、言葉の意味を意識して確認します。