公社住宅などでは同姓カップルの入居を認める動きが進んでいます。それでも、保証人の必要性はLGBTの人にも付いて回ります。
様々な場面で求められる身元保証人。
僕たちが担うことを断られた事はないですが、その過程で『家族さんは?家族がいるのにあなた方が身元保証人?』って聞かれた事があります。
単純に質問や確認をされるニュアンスならいいんですが、家族がするべきでしょう的なニュアンスで言われると…違和感を覚えます。
○○すべき。
この言葉がジェンダー(社会性差)を生み出すのではと、僕は感じます。それこそ逆に、身元保証人は家族でなければならないなんて決まりはないはずです。
ましてや、今の時代、家族の形・家族との関係性も様々です。
LGBTに対する社会の理解は進みつつあると言われていますが、それらを含む一番根っこである家族というものにもSDGsの考えとしてスポットがあたってほしいなと。普通・当たり前がない家族の形への理解が進んでほしいと思います。
家族は大切です。でも大切に思う感じ方・思い方は様々です。なんでもかんでも家族がする、助け合う時代ではないと思います。介護は家族や親族が全てをやるべき。ではなくなった時代です。
同じように身元保証人は家族や親族がなるべき。そんな決まりはありません。
求められている身元保証人の役割は連帯保証・本人に代わる各種判断・ご遺体の引取りが主で、これらの役割を担えれば家族でなくても問題はありません。
そこで重要なのが、書面による意思表示。そう、人生会議~ACP~です。これをエンディングノートにまとめるのです。
エンディングノートと聞くと、終活?60代以上?のイメージがありますが、そうではありません。エンディングノートは信託であり、引継ぎ書です。次回はエンディングノートの必要性について触れたいと思います。
僕たちは小さな小さな団体ですが、身元保証人に対する理解を周知できるよう取り組んでいきます。
終活をする事で自分らしい生き方・逝き方が出来る社会を目指して。
それがやがて大きな力になり、身元保証人に関する取組みにおいて、当たり前がないルールを国が作ってくれることを信じて。
な~んちゃって。